平成30年8月1日
日本貿易陶磁研究会
会長 小野 正敏

第39回日本貿易陶磁研究会 研究集会 のお知らせ

 拝啓、時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、第39回貿易陶磁研究集会の日程が以下のように決まりましたのでお知らせいたします。第39回大会は、立教大学において「貿易陶磁器の格差を考えるU」をテーマとして開催の予定です。奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。
※今回は、開催時間が変更になっています。ご注意下さい。


日時 2018年9月15日(土)12:50〜17:25/16日(日)10:00〜15:45
場所 立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 アクセスマップ
主催 日本貿易陶磁研究会
共催 立教大学アジア地域研究所
開場 9月15日(土)12:30、16日(日)9:30
参加申し込み 9月9日(日)までにフォーム、葉書、E-mailでお申し込み下さい。※懇親会の参加の有無についても明記して下さい。
  フォーム: https://goo.gl/forms/NRvceiNQsAhYYyiL2
  葉書:〒153-8904 東京目黒区駒場4-6-1 東京大学埋蔵文化財調査室 堀内秀樹
  E-mail ; jptradeceramics@gmail.com (貿易陶磁研究会のメールアドレスです。出欠はこちらのアドレスにお願いいたします。)
参加費 無料(ただし、貿易陶磁研究誌代および発表資料集代として3,500円)
懇親会 15日午後6時より会費5,000円程度で予定しております。
交通 池袋駅西口より徒歩7分(JR線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線他)
お問い合わせ 日本貿易陶磁研究会事務局 03-5452-5103 (堀内秀樹)

第39回日本貿易陶磁研究集会開催趣旨

テーマ 「貿易陶磁器の格差を考えるU 〜格差から何を読み取るか〜」

 遺跡から出土する貿易陶磁の様相は、時代や地域により異なりを見せ、用いる“場”“空間”によっても違いが見られる。
 これは生産段階における差異、流通段階での差異、消費段階での差異を反映したものと言えるが、その価値観の評価という点に着目すると、消費段階における主観が大きな影響を及ぼしていたと考えられる。こうした消費段階における差異が、どのような価値観の中で生じ、どのような思考性のもとで成立したものかを考えることで、貿易陶磁から消費地の様相を明らかにすることができるのではなかろうか。
 そこで今回は、需要の差異を解釈する視点として価値観を提示した第38回大会(貿易陶磁器の格差を考える)を受け、貿易陶磁の格差を具体相からどのように評価し、その格差から見える価値観・社会観に踏み込み、貿易陶磁から遺跡=空間をどのように捉えられるのかという点に着目したい。

研究発表予定
9月15日(土曜日)12:50〜17:25
12:50〜会長挨拶
13:00〜13:10趣旨説明「貿易陶磁器の格差を考えるU 〜格差から何を読み取るか〜」佐々木健策氏(小田原城総合管理事務所)
13:10〜14:10やきものから見える価値観−北から−飯村 均氏(福島県文化振興財団)
14:10〜15:10平安時代における「唐物」の「価値」―流通と消費の様相―皆川雅樹氏(産業能率大学)
15:25〜16:25貿易陶磁の格差指数と遺跡空間山本信夫氏(早稲田大学理工学術院総合研究所)
16:25〜17:25貿易陶磁の流通経路(地域性)と使用者による差水澤幸一氏(胎内市教育委員会)
―懇親会―
9月16日(日曜日)10:00〜15:45
10:00〜12:00討論
12:00〜13:30昼休み
13:30〜14:15最近の調査・研究成果から 紹魯郷天目寺と天目窯焼造品について水上和則氏(法政大学)
14:15〜15:00最近の調査・研究成果から 内陸部の貿易陶磁
 −群馬県内における中世城館遺跡事例を中心に−
吉田智哉氏(東吾妻町教育委員会)
15:00〜15:45最近の調査・研究成果から 中世前期における肥前西部地域の貿易陶磁の様相柴田 亮氏(大村市教育委員会)