平成29年7月1日 
 日本貿易陶磁研究会 
 会長 小野 正敏 

第38回日本貿易陶磁研究集会のお知らせ

 拝啓、時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、第38回日本貿易陶磁研究集会の日程が以下のように決まりましたのでお知らせいたします。第38回大会は、立教大学において、「貿易陶磁器の格差を考える」をテーマとして開催の予定です。奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時 2017年9月16日(土)10時〜16時45分 (開場 9時30分)
9月17日(日)10時〜15時10分 (開場 9時30分)
場所 立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

アクセスマップ(地図)
主催 日本貿易陶磁研究会
共催 立教大学アジア地域研究所
参加申し込み 9月3日(日)までに フォーム、葉書、mE-mailでお申し込み下さい。
※懇親会の参加の有無についても明記 して下さい。
葉書:〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学埋蔵文化財調査室 堀内秀樹
参加費 無料(ただし、貿易陶磁研究誌代および発表資料集代として4,500円)
懇親会 16日午後5時頃より会費5,000円程度で予定しております。
交通 池袋駅西口より徒歩7分(JR線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線他)
お問い合わせ 日本貿易陶磁研究会事務局 03-5452-5103 (堀内秀樹)

第38回日本貿易陶磁研究集会開催趣旨

テーマ 「貿易陶磁器の格差を考える」

  消費地出土の陶磁器には、生産から消費にいたる過程の中で種々のバイアスがかかることによって様相差が生じる。例えば年代差、地域差、階層差、用途差、価値観など多様で、貿易陶研究会でもこうした差を解釈する視点と実践について、多くの研究を重ねてきた。  今回の研究集会では、価値観と連動しておこる貿易陶磁器の差異(格差)について考えてみたい。これを生じる要因として、生産段階ですでに生じている差異(質差やモデルとコピー)、流通段階で生じる差異(階層や地域によって異なる流通域など)、消費段階で生じる差異などを取り上げる。消費段階では、この段階で生じる多様な差異のうち価値観とその変化に注目し、需要がどのような動態を示すのかについて、貿易陶磁器とその影響を受けた国内陶磁器にも目を向けてみたい。

研究発表予定
9月16日(土曜日)10:00〜16:45
10:00〜会長挨拶
10:10〜「貿易陶磁器の格差を考える」趣旨説明 堀内秀樹(東京大学埋蔵文化財調査室・立教大学アジア地域研究所)
10:50〜官器と民器―中国陶磁の官民格差― 金澤陽(東洋文庫・立教大学アジア地域研究所)
11:50〜昼休み
13:30〜貿易陶磁器の地域差と生産―芙蓉手の分析を通して― 山本文子(佐賀県立九州陶磁文化館)
14:30〜生産地に見られる製品の質差―福建省閩清窯と浦口窯を例に―田中克子(アジア水中考古学研究所)
15:30〜休憩
15:45〜京焼の写しものに見る価値観(仮)尾野善裕(奈良文化財研究所)
―懇親会―
9月17日(日曜日)10:00〜15:10
10:00〜唐物道具の価値−茶壺と茶入を中心に−岡佳子(大手前大学)
11:10〜問題整理・討論
12:30〜昼休み
13:30〜伝・ラスター彩陶片に関する自然科学的分析村上夏希(東京藝術大学)
14:20〜浜崎遺跡出土陶磁器について−島嶼の中世前期遺跡の様相中山圭(天草市教育委員会)
15:10〜閉会挨拶