名 称 | 「城下町科研」(中世・近世移行期における守護所・城下町の総合的研究) |
伝統的武家の城下町 | |
日 程 | 平成29(2017)年6月3日(土)、6月4日(日)、6月5日(月) |
小山市立文化センター 小ホール
栃木県小山市中央町1丁目1番1号(JR小山駅から徒歩10分) | |
予定人数 | 300名 前後 |
公開対象 | 城下町科研参加者、研究者、一般市民 |
広 報 | 報道公開、市報、博物館、各種チラシ・掲示物など |
趣 旨 | 中世の北関東は、平安時代以来の伝統的な武家が、古代の基盤を受け継ぎ、早くから、そして中世を通じて長期間にわたり、拠点を形成した地域です。本研究集会は、北関東の伝統的武家のなかでも早くから強大な勢力を有し、代表的存在であった小山氏の拠点「小山」において開催いたします。 北関東地域では、現在もなお「鎌倉街道」「市」「宿」「根小屋」との関連性を強く持つ城館・拠点地域が数多く残り、その痕跡は、史料、遺跡、古地図、地籍図、地名、地割、伝承といった様々な資料のなかにみることができます。 研究集会では、下野国、常陸国、下総国に加え、近年調査が開始された上野国・岩櫃城跡の最新成果も交えながら、北関東の城下町の実像を紹介します。各報告では、武家の存在形態、交通体系、町場、寺社、手工業生産等といった基礎的な情報を集約し、城下町の成立から中近世移行期に至る様相、地域的特徴について考えてみたいと思います。 戦国時代の関東の城下町を、全国の城下町と比較検討する場にしたいとも考えていますので、よろしく御参集ください。 |
T. | 武家拠点の形成 | ―城館、町場、城下町―
平安末期から中世全般 伝統的武家と城下町の実像をイメージするうえで重要な総論、課題の研究報告。 |
U. | 守護所・城下町の成立と展開 | −下野守護・小山氏の拠点−
南北朝から近世初頭 北関東地域の通史的なモデルケースとして、下野守護・小山氏の拠点形成を報告。 |
V. | ―街道、宿、市場、根小屋―
戦国期から近世初頭 中世・近世移行期の城下町の多様性や地域的特徴について、構造、変遷、統一権 力との関係等から、存在形態、多様性、共通性を検討。 |
6月3日(土)午後 | |
基調報告 中世東国の武家と在地基盤 ―享徳の乱における転換― | 東京都立大学名誉教授 峰岸 純夫 |
研究報告 T「武家拠点の形成 ―城館、町場、城下町―」 | |
中世の「町場」と「惣構」 | 茨城大学教授 高橋 修 |
発掘された宿と市「下古舘遺跡」 | 足利市教育委員会 大澤 伸啓 |
古河公方領国の武家拠点と交通・物流 | 茨城大学非常勤講師 内山 俊身 |
6月4日(日)午前・午後 | |
研究報告 U「守護所・城下町の成立と展開 ―下野守護・小山氏の拠点―」 | |
下野守護・小山氏の拠点 ―守護所から城下町へ― | 栃木県立博物館 江田 郁夫 |
小山氏城館の発掘調査 | 小山市教育委員会 秋山 隆雄 |
小山城と城下の景観 | 小山市教育委員会 鈴木 一男 |
研究報告 V「中世・近世移行期の城下町の諸相 ―街道、宿、市場、根小屋―」 | |
下野における城下町の形成 | 栃木県立学悠館高等学校 齋藤 弘 |
常陸・下総における城下町の形成 | 桜川市教育委員会 宇留野主税 |
下野・佐野氏の城館と城下町 | 佐野市教育委員会 出居 博 |
常陸の鎌倉街道と城下町 | 土浦市教育委員会 比毛 君男 |
水上の鎌倉街道と城下町「常陸国信太荘」 | 笠間市教育委員会 額賀 大輔 |
上野・真田氏の城館と城下町 ―岩櫃城と城下― | 東吾妻町教育委員会 吉田 智哉 |
討論・総括 北関東の城下町の特徴 | コメント・司会 大阪市立大学教授 仁木 宏 |
紙上報告 | |
下野・宇都宮氏の城館と城下町 | 宇都宮市教育委員会 今平 利幸 |
常陸・水戸城と城下町 | 水戸市教育委員会 関口 慶久 |
(なお、上記研究報告T〜V、紙上報告の題名は仮題です) | |
6月5日(月)現地見学会 午前9時〜15時ごろ <予定・希望者> | |
小山市内の鎌倉街道・中道(奥大道)と城下の見学
祇園城下、鷲城下、鎌倉街道中道(奥大道)、宿の発掘地などを徒歩でご案内します。 |
お問合せ 北関東研究集会事務局 宇留野主税(うるの ちから)
桜川市教育委員会 生涯学習課 宇留野主税 E-mail: c-uruno@city.sakuragawa.lg.jp