平成28年7月21日 
 日本貿易陶磁研究会 
 会長 小野 正敏 

第37回日本貿易陶磁研究集会のお知らせ

 拝啓、時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、第37回日本貿易陶磁研究集会の日程が以下のように決まりましたのでお知らせいたします。第37回大会は、立教大学において、「陶磁器研究の視点」をテーマとして開催の予定でございます。皆様御多忙と存じますが、奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時 2016年9月17日(土)10時〜17時 (開場 9時30分)
9月18日(日)10時〜15時 (開場 9時30分)
場所 立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館
アクセスマップ 
キャンパスマップ
主催 日本貿易陶磁研究会
共催 立教大学アジア地域研究所
参加申し込み 9月4日(日)までにe-mailまたは葉書でお申し込み下さい。懇親会の参加の有無についても明記して下さい。
 〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学埋蔵文化財調査室 堀内秀樹 e-mail
参加費 無料(ただし、貿易陶磁研究誌代および発表資料集代として4,500円)
懇親会 17日午後6時頃より会費5,000円程度で予定しております。
交通 池袋駅西口より徒歩7分(JR線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線他)

第37回日本貿易陶磁研究集会開催趣旨

テーマ 陶磁器研究の視点 −生産・流通・消費−

 日本貿易陶磁研究会では、1979年の島根県立博物館におけるシンポジウム以来、多くの研究テーマを掲げて研究集会を開催してきました。研究テーマは、分類・編年・年代の問題、数量分析と組成、一括資料、産地、伝世、流通など、多岐にわたっています。また、近年は、第35回の沖縄大会、第36回山陰大会など、地域に焦点をあてた研究集会が開催され、それぞれのテーマに沿った研究が積み重ねられてきました。

 各地で多くの遺跡が調査され、膨大な情報が蓄積されるいっぽうで、研究方法が複雑化し、研究者間で充分に課題を共有できていない状況もあります。「陶磁器から遺跡を見る」、「遺跡から陶磁器を見る」ために有効な視点、方法は何か、という原点に立ち返る必要もあるのではないでしょうか。

 今回の研究集会では、「陶磁器研究の視点」をテーマとし、とくに生産・流通・消費を検討するための方法論や分析の視点を中心に、最近の研究成果を取り上げ、議論する場としたいと思います。

研究発表予定
9月17日(土曜日)
9:30‐10:00受付
10:00‐10:10開会挨拶小野 正敏(日本貿易陶磁研究会)
10:10〜10:30趣旨説明池谷初恵(伊豆の国市教育委員会)
10:30〜11:20中世対馬の政治・経済と貿易陶磁 荒木和憲(国立歴史民俗博物館)
11:20〜12:10元代景徳鎮窯青花磁器に求められたもの−絵画・その他工芸品との比較から−杉谷香代子(石洞美術館)
昼休み
13:30〜14:20元末明初貿易陶瓷の研究−地域の遺跡から−柴田圭子(愛媛県埋蔵文化財センター)
14:20〜15:10消費財としての貿易陶磁−草戸千軒町遺跡出土資料の分析を中心に− 鈴木康之(広島県立大学)
休憩
15:30〜16:20陶磁器研究における沈没船からの視点野上建紀(長崎大h学)
16:20〜17:10生産地から貿易陶磁を見る−中国の出土例・窯跡資料から−森達也(沖縄県立美術大学)
9月18日(日)
9:30〜10:00受付
10:00〜12:00問題整理・討論司会:四日市康博(早稲田大学中央ユーラシア歴史文化研究所)
池谷初恵
昼休み
最近の調査・研究から
13:00〜13:40横浜日本人街出土の近代国産輸出陶磁太田雅晃(玉川文化財研究所)
西本正憲(玉川文化財研究所)
13:40〜14:20切畑第3遺跡 梅瓶について栗山葉子(都城市教育委員会)
14:20〜15:00考古地磁気を用いた被熱陶磁器の研究菅頭明日香(青山学院大学)
15:00閉会挨拶・事務連絡